blog

ディアステージアイドル部のこと

2012年4月 3日 08:26

2012年4月1日。
僕が楽曲提供をしてきた「ディアステージアイドル部」の最後の公演が終わりました。
ディアステージアイドル部」はライブ・バー「ディアステージ」から生まれたユニットです。
2010年8月に発足し、翌月ステージデビュー、その後メンバーチェンジをしながら、2011年をもって無期限活動休止することになりました。
しかし、その後、期間限定で活動を再開し、最終公演までの日々を駆け抜けたのです。

最終公演は、とても素晴らしかったです。
ずっとメンバーやファンの人たちの記憶に残るライブになったのではないかと思います。

楽曲制作依頼

新しいユニットを作るので曲を書いてほしい、と依頼のメールがきたのが、2010年の7月でした。
以前に、同じディアステージの夢眠ねむちゃんに楽曲を提供していたこともあり、お声がかかったのだと思います。
ねむちゃんの楽曲は当時僕が夢中になっていたアキバポップや電波ソング風の楽曲でしたが、今度のユニットでは、AKB48やSKE48的なアイドル曲をとのことで、参考楽曲を聞きまくりました。
実をいうと、その当時、AKB48は知ってはいましたが、メンバーは数人しかわからないし、楽曲を意識的に聞き始めたばかりの時期でした。SKE48にいたっては、姉妹グループであるということは知っていましたが、メンバーも楽曲もまったく知識がなかったのです。

夜の向こう

オリジナル曲が完成するまで少し時間がかかりそうだったので、すでにミク曲として作っていた「夜の向こう」を歌ってみませんか? と提案してみました。
この曲は、知識が乏しいながらAKB48的なアイドル曲を作ってみたいと思って作った楽曲だったので、アイドル部にはぴったりではないかと思ったのですね。
で、実際に歌ってもらったところ問題が。

これが、原曲で、

これが、アイドル部版。
分かりますか?
違いは、「1コーラス目が終わった後の間奏の長さ」です。
原曲では、4小節だったものが、8小節になっています。
4小節だと「ミックスが打てない」というのが変更した理由です。
ライブアイドルの楽曲では、ミックスやコールが重要だ、ということを学んだ曲でした。

全力ポジティブ

この曲を作るにあたって、アイドル部のメンバーにアンケートをとりました。
彼女たちが興味のあること、好きな言葉、好きな色を聞き、それを曲に取り入れようと思ったのです。
結果、前へ進もうと思っているデビューしたばかりのアイドルさんだけあって、前向きな言葉が多かったのですね。
そこで、楽曲は「思いっきりポジティブな曲」にしようと思いました。
ちょうどストックにポジティブでさわやかで良いメロディの曲があったので、それを提供することにしました。
こうしてできたのが、この曲です。

夜の向こうで学習したので、ミックスやコール、オタ芸も意識した楽曲になっています。

青春リアリティ

次の楽曲をということで、プロデューサからの提案が「BPM175くらい楽曲」ということだったので、BPMありきで作りました。
で、歌詞は「走り出した自分たちの応援歌」をテーマにしました。コンセプトは「超全力ポジティブ」。
アレンジも終わり、ギターの発注もして......というタイミングで3/11の地震が起きました。
余震が続く中、ギターのnipotanがレコーディングを敢行。送られてきた音源を、余震の恐怖の中でミックスしました。
あの時の精神状態があまり良くなかったのか、今聞くと、ちょっと攻撃的なミックスになっている気がします。
でも、あの地震の恐怖と不安と絶望の中、iPodで聞いたこの曲に、自分自身が勇気づけられました。
メンバーや、ファンにとってもそんな曲であったら良いなと思います。

CD化

2012年3月17日に「青春リアリティ/全力ポジティブ」がCD化されました。

photo

6人体制になったアイドル部でのレコーディングでした。レコーディングには立ち会えなかったのですが、メンバーがんばってくれました!
ミックスも、別の方にまるっとお任せしました。
特に青春リアリティに関しては、いろいろ思うところがあり、全体的に音をブラッシュアップし、若干アレンジも変えてからミックスをしてもらいました。
仕上がりは、想像以上で、アイドル楽曲として誰にでも楽しんでもらえるCDになったと思います。

僕にとって正統派アイドル楽曲を提供したのはアイドル部がはじめてで分からないこともありましたが、とても楽しんで楽曲制作ができました。
ライブで、その曲が歌われる時に、ファンの人たちが熱狂的に盛り上がってくれるのを、ステージの後ろで観ているのがとても好きでした。
その後、「愛乙女★DOLL」「COSMIC STAGE」などのアイドルさんに楽曲を提供していくことになるのですが、その基礎体力はアイドル部で培ったものです。

アイドル部としての活動はこれで終わりましたが、ファンの人の思い出の中に僕の楽曲がBGMのように流れていたらうれしいなと思います。

アイドル部、ほんと素敵でした。僕にとっても、青春でした。ありがとう。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧:

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://kujira-ongaku.net/cgi-bin/mt/trkbk.cgi/153


同人音楽サイトに最適なレンタルサーバ!

Recent Commetns

Recent Entries

Monthry Archive

Categories

subscribe to our feed

  • カルチェラタン * Quartier Latin
  • にせぱん
  • へっどほんトーキョー