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ルーチェのこと

2015年7月22日 18:22

先日の2ndワンライブでサプライズ発表がありましたが、僕が楽曲提供してきたLuce Twinkle Wink☆がNBCユニバーサルからメジャデービューします!

アイドルユニット・Luce Twinkle Wink☆が2ndワンマンで、ゲーム『To LOVEる』主題歌でのメジャーデビューを発表! | Deview-デビュー

関わってきたインディーズアイドルが、メジャーデビューをする時、いつも嬉しさと同じくらいの寂しさを感じます。
自分には娘がいないけど、きっと、娘が結婚してお嫁に行く時、こんな感じなのかなぁと。

僕が楽曲提供してきたアイドルでメジャーデビューするのは、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)、Doll☆Elements、愛乙女★DOLL、Ange☆Reveに続き5組目です。

そんな中でも、Luce Twinkle Wink☆(以下ルーチェ)は特に思い入れの強いグループです。
なにしろ、グループができる前、愛乙女★DOLL研究生時代からずっと見てきた子たちです。愛乙女★DOLL研究生がらぶ☆けんと名を変え、らぶ☆けんルーチェと、らぶ☆けんステラの2グループに分かれ、やがてLuce Twinkle Wink☆とStella☆Beatsになるまで、ずっと、彼女たちを見守ってきました。
初めて彼女たちに書いたオリジナル曲「刹那ハレーション」、彼女たちの魅力をさらに高めるために用意した「少女たちの微熱」と、2014年はかなり深くルーチェと関わってきました。
この辺りのことは、以下の記事に書いていますので、ここでは書きません。

くじら音楽部::BLOG::Luce Twinkle Wink☆「刹那ハレーション」制作秘話
くじら音楽部::BLOG::刹那ハレーションの夏
くじら音楽部::BLOG::Luce Twinkle Wink☆「少女たちの微熱」制作秘話

その後、Japan ExpoメインステージをかけたTokyo Candollというイベントでは、総勢80組以上の中から優勝を勝ち取り、フランス行きの切符を手にしました。
そして、2ndワンマンライブも成功のうちに終わり、念願のメジャーデビューも決まりました。
まさに、光の速さで未踏のステージを目指しています。

だけど、その道は決して平坦ではありませんでした。
がんばってもがんばっても脱研究生できなかったり、オリジナル曲が手に入らなかったり、事務所の中で自分たちだけTIFに出られなかったり、後輩に先を越されたり、思うようにパフォーマンスができなくて悔しい思いをしたり。そんな姿を見てきました。
真面目で、礼儀正しくて、不器用な子たちです。まっすぐにぶち当たり、特殊な呪文で壁を破壊することもせず、素手でその壁をぶち破ってきました。いつでも、正攻法でした。
刹那ハレーションの歌詞にある「無駄なことはなにもないよ」、何かあるたびに彼女たちはこのフレーズを思い出したことでしょう。辛かった苦しかったこの今は無駄にはならないのだと。
自分たちの夢に向かってまっすぐに。不器用なりに、必死に自分たちを変えていく姿にはいつも胸を打たれていました。

「アニソンを歌うアイドルになりたい」
彼女たちがそう言い始めたのはいつからだったか。最初はそんなことを言ってはいなかったと思うので、活動していく中で徐々に生まれた目標だったんだろうなと思います。
その頃からライブでもアニソンをカバーするようになりましたし、オリジナル曲の表現力もぐんとあがっていきました。
「刹那ハレーション」はアニソンを意識して作ったものだったし、それを聞いた時はうれしかったです。アニソンを歌うアイドル、彼女たちにあっていると思います。それに、その道をきちんと歩けるのなら、アイドルとして輝ける時間も普通のアイドルよりも長くなるでしょうし、その分大きな夢を叶えることもできるでしょう。
それは、このメジャーデビューで現実のものになりつつあります。
メジャーデビュー曲が、ゲームの主題歌であるというタイアップ付きです。
望む限り、最高のスタートじゃないのかなと思います。
いつかアニメのタイアップもあるでしょうし、アニソンのイベントで大きなステージに立つこともできるようになるでしょう。
きっと、今まで以上にスピードを上げて、彼女たちは成長していきます。

けど、僕は彼女たちに忘れて欲しくないのです。
あの、真面目さと、礼儀正しさと、不器用さ。
いつだって、ショートカットに飛びつくのではなく、地道にレッスンをして、たくさんの話し合いをして、ひとつづつ夢を形にしてきた君たち。
その場にいる大人には分け隔てなく挨拶をし、僕の前ではいつも「輝く時をトキメキに」から始まるあのグループ紹介をいたずらっ子のような表情でしてくれた君たち(挨拶の後、決まって僕はこう言った。「存じ上げております」)。
がむしゃらに、欲しいものを、自分の持つ武器だけで、不器用にだけどひたむきに手に入れてきた君たち。
その姿に、僕だけじゃない、多くの大人たち、そして、ファンの人たちがどれだけ力をもらっただろうか。
ひょっこりライブに顔を出したあと、笑顔でファンの人たちと握手をしている姿を横目で見ながら帰るその帰路で、僕がどれだけ幸せだったか。
たまに挨拶に行く楽屋で「がんばってね」の僕の声に「がんばります!」といつも全力で答えてくれた君たちの笑顔が、どれだけ僕も明日は頑張ろうという気にさせてくれたか。
無駄なことはほんとになにもない、きっと、全部必要で、全部が今につながっている。
君たちが、ああやってまっすぐに歩いてきたから、今がある。
メジャーという舞台に立っても、君たちのままでいて欲しいなと僕は思う。

さいたまスーパーアリーナのライブ後に楽屋に挨拶に行くから、その時に、また「輝く時をトキメキに」ってやっておくれ。

また、ルーチェと一緒に仕事ができる日が来るのかはまだわからないけど、いつか、その日が来た時に彼女たちを失望させないように、僕も成長していきます。

さきちゃん、めめたん、ハムちゃん、いーちゃん、ゆきのしか、メジャーデビューおめでとう!

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