2014年10月21日 13:38
あんじゅれことAnge☆Reveが、幕張メッセで行われた国内最大のハロウィン・ライヴ・イベント「HALLOWEEN PARTY 2014」に出演しました。
とはいえ、アトラクション扱いの幕間でのステージではありましが、今までに彼女たちが体験したことのない大きな会場、たくさんの人の前でのパフォーマンスができたこと、素晴らしい経験になったのではないかと思います。
この記事で書いた挑戦では彼女たちは3位で残念ながら出場権は得られませんでした。
THE ROAD TO HALLOWEEN PARTY 2014 - SHOWROOM(ショールーム)
しかし、その後に行われた2ndラウンドで見事1位を獲得して、出場権を得たのです!
THE ROAD TO HALLOWEEN PARTY 2014 2nd Round - SHOWROOM(ショールーム)
僕も、微力ながら応援していましたし、この戦いの中で、僕の作曲した「虹を見たか」がテーマソングのようになったり、新曲の「Grow Up!!」もこのステージで歌うということで、当日、ギターのnipotanと一緒に幕張メッセの会場に行きました。
VAMPS主催のイベントですから、アイドルは完全アウェーです。中にはアイドルという存在自体を嫌悪している人も多かったはずです。
しかも、幕間でのパフォーマンスですから、ほとんどの人にとって、その時間は休憩時間なわけです。ほとんどの人は座って休んでいますし、トイレに行く人も多いでしょう。
そんな空気の中、「虹を見たか」「Grow Up!!」「恋愛☆下克上!」の3曲を全力でパフォーマンスした彼女たちは輝いていました。
アウェーであることには変わりはありませんが、それでも、何人もの人が彼女たちに声援を送ったり、振りマネしたりしてくれていました。
Ange☆Reveを知らなかった人たちの何人かが、彼女たちを知ってくれました。
ライブ後に行われた無料の握手会にも、たくさんの初めましての方が並んでくれて、笑顔で帰っていく姿を見ることができました。
ライブ終了後のTwitterでは「Ange☆Reveかわいかった」「ライブに行ってみたい」というTweetも見られました。もちろん、好意的なものばかりではありませんでしたが、それでも、名前をしっかり覚えてもらったという意味では、爪痕を残せたのではないかと。
出演できて、ほんとによかったと思います。
で、今だから言いますが、僕が彼女たちを応援して幕張メッセのステージに立って欲しかったのは、大きいステージ、たくさんの人の前で歌う夢を叶えるため、ではありません。
僕が、彼女たちを応援し続けたのは、完全アウェーな場所で歌う試練、のためでした。
あそこまでアウェーな現場というのは、望んでもなかなか手に入らないものです。普通に出られるアイドルの対バンライブは、アウェーとはいえ結局アイドルファンが集まっているので、それなりに温かく迎えてくれます。でも、このイベントは違います。完全、アウェーです。
Ange☆Reveはデビューと同時に2曲のオリジナル曲をもち、PVも作成され、CDリリースも決まっていて、大きい対バンライブにも出演して、Showroomでの番組も持ち、非常に恵まれているグループでした。
もちろん、彼女たちも努力していますし、その状況に甘んじていたわけではないでしょう。
しかし、恵まれてはいました。
だから、いつか壁にぶつかった時に彼女たちは戸惑ってしまうんじゃないかと。
その時が来た時、この歌が力になればと、そんな未来を想像しつつ作ったのが「Grow Up!!」という曲です。今は、まだこの曲の意味がきちんとは分からないかもしれないけど、いつか、わかる日が来た時、この曲とともに成長してくれるといいなと思って、僕とまいさんで何度も話し合って作った曲です。
そんななか、彼女たちがこのイベントに参加することが決まりました。
彼女たちも語っていましたが、今の自分たちを変えるために挑戦を決めたイベントだったそうです。
戦いは過酷でした。
大差がついていて、それは到底ひっくり返すのは無理だと誰もが思ったと思います。
しかし、ファンの人たちがどんどん本気になっていく中、彼女たちの気持ちもどんどん変わっていったように思えます。
実際、このあたりから、彼女たちの「虹を見たか」(先輩グループ愛乙女★DOLL楽曲のカバー)のパフォーマンスが変わっていきます。
本来、この曲は笑顔で歌う曲ではなく、必死な表情こそが合う曲なのですが、それまで彼女たちは全力の笑顔で歌っていて、違和感はあるけど、歌うのが楽しいんだろうな、この曲の意味はまだ理解できないのかもな、それもあんじゅれの虹を見たかであると思って、それなりに楽しんでいました。
しかし、それがこの戦いで変わり、彼女たちのテーマソングのような存在になっていきます。配信中のBGMとしても使われ、最終日は過酷な逆転劇の中、泣きながらこの曲を歌い続けました。
彼女たちは変わりました。あるメンバーが僕に言った「なんで、今まで虹を見たかを笑顔で歌うことができたのか、もう理解できないです」という言葉がその表れだと思っています。
で、結局この戦い、1度目の挑戦では敗北。2度目の挑戦で出場権を獲得しました。
戦いが終わった数日後のライブで新曲「Grow Up!!」もお披露目されたのですが、僕が想定していたよりも早く、彼女たちにとってこの曲が「自分たちの曲」になっていました。
戦いという試練を経て、彼女たちは確実に「成長」を遂げていたのです。
そして、幕張メッセ。当日。
完全アウェーな空気は、すでに試練ではなくなっていたように感じられました。
緊張はしたでしょうが、伸びやかで楽しそうにステージを楽しんで、ランウェイを駆け回る彼女たちがいました。
僕が体験して欲しかった試練は、もう、すでに試練ではなくなっていたのかもしれません。
結果的に、僕らの応援は彼女たちの夢のステージの第一歩を叶えることになりました。
次は、メインステージに堂々と立ってくれる未来を楽しみにしてます。
そして、あの日、彼女たちに無関心だったたくさんのお客さんに、いつの日か「この子たちあの日の子だ」って思わせたいですね。
それが「天使の下克上」なのかもw
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